長坂コレクションは、長野市にある長坂バロック(株)の会長・長坂剛が17世紀のバロック美術から、19世紀の近代絵画にいたる作品を長年にわたって収集したものです。
コレクションは、教科書に登場するような巨匠の作品ではなく、その周辺の画家たちによる、時代の雰囲気や好みをよく伝える作品が数多く集められています。一部の富裕な市民が鑑賞していた“巨匠”による作品ではなく、一般庶民でも鑑賞できる身近な絵画を描いていたのは、巨匠の周辺の画家たちでした。絵画を通じて、時代の暮らしや雰囲気を感じとることができ、絵画を鑑賞する楽しさを再発見できるコレクションです。
ヨーロッパ絵画の奥深さを示す長坂コレクションは、日本各地の美術館で展覧会を開催し、多くの美術ファンを楽しませています。